肉食系研修社員

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つい先日より、僕の元に研修社員が来ています。
上司いわく「いまどきの若者だから優しくしてあげて。」との事。

僕は優しくされた記憶など微塵もありませんが、気にしても仕方がないので気にせずに
新しく来たいまどきの若者とやらにセクハラ三昧の毎日にしてやろうと決めてました。社会の怖さを教えてやる。


新人「初めましてー。よろしくお願いします!」

来た新人の子はまあ、今時の感じです。

僕「うん、よろしく。」


周りの同期や上司は「アイツは怒らせたら最後だよ。しかもすぐ怒るから。」と脅してくれてたらしく、多少の緊張が見てとれます。


しばらく僕の周りをちょこちょこ見てメモとったりしていました。
手が空いたら質問をしてきたりと割と真面目な感じなのかな。

いつものごとく驚異的なスピードで仕事を終わらせ、イスにどっかり座ってると
その新人の子は僕の横で突っ立ってる。

僕は
僕「あ、座ってて良いよ。今はすることもないし。ちょっと待機。待つのも仕事だから。」
と言ったら

新人「あっ、はい!」
と言いどっかに行ってしまった。

なんだあの子は?訳のわからない子だな
そんな事思っていたら

新人「お疲れ様です♪」

と言ってコーヒーを差し出した。



何も言わずにさっとコーヒー淹れてくれる。
僕はその優しさに正直グっときた。

僕「あ、ありがとう。」
新人「いえいえ、お疲れ様です。」


なんだよ、超良い子じゃん。
僕はその気遣いに疲れもイライラも一気に吹っ飛んだ。
しかもゴマすってる感じではない。本当に優しさでいれてくれた感じだった。


僕はコーヒーを飲みつつ、話しながら新聞を読んでいると・・

新人「なに読んでるんですか?」
そう話しかけてきた。

僕「え?新聞だけど」
新人「わっ、全部英語!すらすら読めるんですか?」
僕「まぁ…」
新人「わー、いつかスラスラ読めるようになれたらいいなぁ」


覗きこむ新人の子。顔が近い。顔が近いよ!
肩とか当たってるし、横向いたらチューできちゃうよ、な距離感。

でも僕は奥手な童貞なのですっと逃げてしまった。

誤魔化すかのように違う話題を振っていたら今度は飲み会の話になった。

新人「ここって飲み会とかあるんですか?」
僕「あるけど皆行けたら行くって感じで強制は全くしないよ」
新人「ジュンさん(実際は○○さんと呼ばれてる)はよく行くんですか?」
僕「最近行ってないなー」
新人「じゃあ飲みたいなって思ったら誘ってください!」
僕「あ、うん」

意外に積極的。

新人「でも弱いからすぐ酔っちゃうんですよ」
僕「そうなんだ」
新人「失礼なことしたらスミマセン。眠くなって寝ちゃったりもするし」
僕「そうなんだ」
新人「二人で飲んでるのに眠くなったら最悪ですよね、控えめにしようっと。」


えっ?サシでいくつもりなの??
2人で飲み行くの?そうなの?


でも僕は奥手な童貞なのですっと

僕「か、加湿器、水ないじゃん!いれてくるよ!」
と逃げてしまった。情けない。


新人「言ってくれればやりますよー!」
僕「いいよいいよ。」
新人「オフィスって乾きますよね」
僕「紙とかも触るし手がカサカサ。」
新人「わっ、ホントだ!カサカサになっちゃってますね!」 

僕の手をとり、サワサワする。
普通のサワサワじゃない。
両手でサンドしてサワサワする。

僕が戸惑ってると
「?」
みたいな顔して首を傾げた。上目遣いで。



でも僕は奥手な童貞なのですっと

僕「シュレッダーのゴミ片付けなきゃ!」
と逃げてしまった。情けない。

普段そんなこと一切やらないので紙ごみをブワワワと舞散らしながら片付けて戻ると、

新人「髪に付いてますよーwwww」
僕「えっ、マジで」
新人「ほら、ここですよ。」
僕「あ、サンキュ」

取ってくれる新人の子。相変わらず距離が近い。


新人「なんかいい匂いしますね」
僕「え?タバコ吸うから臭いとるのつけてるからかな」
新人「好きです。」
僕「えっ」
新人「あ、この匂い好きです。」



謎の沈黙。

なんでかは分かりませんが暑いです。
なんでかは分かりませんが妙に喉が渇きます。

何を誤魔化しているのか、興味もないテレビの温泉特集を見たりしてます。


僕「いいなー温泉」
新人「好きなんですか?」
僕「あんまり行かないけどね」
新人「忙しいですもんねー。」
僕「春の休みにでも行こうかな」
新人「良いですね!連れてって貰っちゃおっかな!」
僕「えっ」
新人「冗談ですよ♪」


なんだよ、もう!
どういうことだよ!チクショウ!
からかってんのか!オレをからかってんのか!え!

動揺を隠すためなのか。
こんな気持ち初めてなので分かりませんが、別に興味の無いテレビをチャカチャカ回します。

オリンピックの特集を見て
僕「あ、ソトニコワ」
新人「超可愛いですよね~」
僕「うん」
新人「やっぱり~。外国人じゃなきゃダメって感じですか?」
僕「いやそういう訳でもないよ。日本人でも…」
新人「ふ~ん」
僕「なんだよ」
新人「何でもないですよ♪」

なんだよ!
自分は日本人ですよってか。
いいよ!日本人でも!
なんだよ!


フンフン言ってる僕を見てにっこり笑うと

新人「実はスケート出来るんですよ。小学校の時にやってました」
僕「凄いじゃん」
新人「体とか超柔らかいですよ、ほら」

身体を曲げて見せた。
超柔らかい。
真面目なタイトなスーツなのがまた・・。


気付けばじっと見てしまっていたので誤魔化すためなのか

僕「オレ固いよ、ほら!」
と真似して見せた。

新人「ホントだ固ーい!えい!」
僕「止めろ!いたたたた!」

背中をぐーっと押してくる新人の子。
僕の背中に上半身をぴったり付け体重をぐっと掛けてくる。

僕「いたたたたた!」
新人「えへへ」


止めろ!ボディタッチを止めろ!
えへへじゃないよ。
無邪気な笑顔を見せるなよ!
可愛いんだよ!止めろ!



僕「や、止めなさい!」
新人「怒らないでくださいよー固い人は不利ですよ~」
僕「やらないからいい」
新人「えーせっかく教えてあげようと思ってたのにー」
僕「教えられるのかよ」
新人「何気に男子フリーで県二位ですよ」
僕「スゴいね!」



落ち着かせるため、淹れて貰ったコーヒーを飲む僕。
その子の好みなのか甘めに作られたコーヒーでしたが、全く味の分からない僕でした。






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