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生きる目的

さー、いよいよなんのために生きてるかわからなくなりました。

いや、ネガティブな意味ではないですよ。
長い目で見れば僕が生きていく目的は娘の成長がありますからね。その辺はいいんですよ。

しかしまあ、「来週旅行だ頑張ろう!」とか「週末はデートだ頑張ろう!」とかそういった短いスパンでの目的っつーのがないんです。
仕事行って家帰って明日も仕事。また仕事行って家帰って明日も仕事。
なんかこうココロがウキウキするようなことはないかな、と。

いやね、そりゃオレだって週末に友達と飲み会入ってたりはしますよ。でもそいつらって言っちゃ悪いけど10年くらいの付き合いなんでウキウキはしませんよ。居て当たり前みたいなね。

何度も言いますが、こういったことを周りにボヤきますと「結婚して子供もいて仕事もあって何をこれ以上望むのだ」と怒られますが、確かにそうです。これ以上何もいりません。しいて言うなら目のくらむような大金と目のくらむような美人な愛人が欲しいです。待ってます。

それはさておき、そうなんですよ。欲しいものがないからウキウキしないんですよ。もう何もかも手に入れてしまったのですよ。
僕は齢26年。周りを見てもここまで落ち着いちゃった人もそんなに多くいません。居ることはいるけどね。

昔は僕だってウキウキしてましたよ。
ウクライナで裸の美女を侍らせたり、マカオで違法ギリギリのカジノで大金を得たり、ギリシャの荒野をロバで旅したりしました。
それが今ではおとなしく慎ましく生きております。でも実際はそれが本来の人間のあるべき姿なのでしょう。

ほら、今オレが「ウキウキしたい!刺激が欲しい!」とどこか出かけるとするじゃないですか。
そういった思想の持ち主がもちろん全員ではないにせよ、国を巻き込んだ誘拐騒動になった挙句に命を危険にさらすこともあるんじゃないでしょうか。何とは言わないけどさ。

そういえば、この例の中東の問題で僕の知り合いにクルド系イスラエル人がおりまして、サイケデリックトランス仲間なんですけどね。
「テメー、どうにかしろよ。日本人殺されちゃったじゃねぇか」とメールしたところ
「おれはイスラエル人だ。イスラムとイスラエルごっちゃにしてんじゃねぇよ無神論者が。」と言われました。

イスラムだかイスラエルだかケバブだかシシカバブだか知りませんが、あの辺の国は複雑な歴史があるからよくわかりません。とにかくその友達はどっちかと言ったらユダヤのなんかとか言ってました。ユダヤって何よ。


そんなイスラエルのアミット君。中東の異端児イスラエル国民ではありますが日本人に
「こっちくんな。助けてくれるんだかなんだか知らないけど気持ちは嬉しいけどこっちにはくんな。」と言ってます。

メールで結構雑談しましたが、やっぱりイスラエルといえどやはり中東。治安はよろしくなく、やっぱりテロとかそういうのが心配されているそうです。
あと、近隣の国に住んでる友人や仕事で行った仲間は普通に音信不通になるって言ってました。

それに加えアミットくん、イスラエル人ですから当然軍隊を経験しております。中東のヤベーところをあっちこっち言ったそうです。一番焦ったのが疲れたので地面にドカッと座りタバコ吸ってたらケツの下に手りゅう弾が落ちてた時だそうです。

ア「おれなんて今日本に移民できるって言われたら喜んでするわ。差別が怖いけどね。」とアミットくん。
ジ「まあ、日本人からしたら同じに見えちゃうからね。だいたいアメリカ人とイギリス人の違いも分からないくらいだもん。」
ア「いや、それはいいのよ。うちらも日本人と中国人だってわからないときはあるからさ。でもおれらユダヤ教徒よ?」
ジ「宗教を日本人に語ってもダメ。八百万の神の国だから。お前日本じゃ針一本だって神様だから供養するんだぞ。」
ア「なにそれイミフ。」
ジ「さらに日本には神の他にホトケもいる。しかも日本人すら全員知らん。」
ア「ブッダか?」
ジ「ブッダもだけどもっといる。スゲーいる。あと頑張ればホトケになれる。死んだあとだけど。」
ア「マジかよ。なれちゃうのかよ。」
ジ「徳を積めばね。でも死んだ人に敬意を払って”ホトケ”としちゃうこともある。」
ア「さすが日本人。おおざっぱだな。」
ジ「日本では死ぬことというか死んだ魂を”成仏した”と言ってホトケに成ったというくらいだからな。死んだらホトケの名前も貰えるよ」
ア「何億もホトケがいるのか。それ考えると中東の宗教問題ってアホみたいだな。」
ジ「それとは違うと思う。」


やはりね、日本の宗教観っというのは海外では異質ですよ。みんなびっくりする。
そして会話は生きるというテーマに

ジ「最近さ、なんのために生きてるかわからないのよ」
ア「は?なんだそれ。」
ジ「いや、毎日同じことの繰り返しで。」
ア「それが平和ってもんだろ。お前中東からしたら毎日同じ繰り返しなんて願ったりかなったりだぞ。」
ジ「そうなの?」
ア「ま、おれんとこは割と平和になったけど。そりゃ一時は生きるか死ぬかみたいな状況だってあったし。」
ジ「そうだよね。」
ア「お前ら日本人はな、何のために生きてるかって考えられるだけ幸せだ。おれらは生きるために何をするかだからな。」
ジ「ほう。」
ア「中東だと普通に人死ぬぞ、マジで。」
ジ「それはお前今まで日本人が頑張ったからだよ。」
ア「いや、そりゃあ日本人は尊敬するよ。平和な国を作ったんだもん。だからいいじゃねえか今のままで。」
ジ「そうなのかね。」
ア「そうだよ。幸せな家庭で平凡に生きろよ。あったかいシャワーだって浴びれるんだろ。おれんちなんか一昨日からお湯でねぇよ。」
ジ「マジかよ。そんなこと生まれてから経験してないわ。」
ア「だろー。マジで頭臭いわ、おれ。」
ジ「きったねー。」
ア「ぶっ殺すぞ。」

ジ「中東の人にぶっ殺すとか言われると笑えなーい」
ア「そうやってふざけてられるから幸せだって言ってんの。お前こっちじゃそれがマジでぶっ殺されたりするんだっつーの。」
ジ「ああ、なるほど。」
ア「だから何のために生きてるかなんてアホ言ってないで、ただ生きてるだけで最高に幸せなんだと思ってろよ。」
ジ「うん、そうだね。ためになったわ。」
ア「ま、おれの国も今はだいぶ落ち着いたけどね。アッチの人は大変そうだね。おじさんがいるから心配だわ。」
ジ「早く落ち着くといいね。」
ア「ああ、落ち着いたらまた日本に旅行にでもいくさ。石投げないでね。」
ジ「おお、おいで。差別されないようなとこ紹介してやるよ。」
ア「マジか、嬉しいわ。」
ジ「待ってるね。とびっきりでかい石を集めなちゃ。」
ア「ぶっ殺すぞ。」


道徳の授業じゃありませんが、日本人が当たり前と思ってる「生きる」ってことも国によっては難しいことだったりもするわけです。
今僕には「死の危険」なんてサラサラないし、頭も臭くありません。
それで十分なんですね、きっと。







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