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翼と空。

僕には翼はある。
しかし、自由に飛べる空はない。
飛べないことに苛立った僕は、
その意味をなさない翼を切り落とそうとした。
しかし、痛みに負け片方を切り落としたところで手を止めた。

片方では役に立たない翼を抱え僕は生きた。
あるとき、僕と同じ片方の翼しかない君に出会った。
僕は、二人支え合えば飛べるかもしれないと思った。

僕は一人では飛べない。





「どうしたの?」


僕は、今までで見たことない顔をしている彼に会った。

「どうしたらいいんですかね。」

彼は深い悲しみに落ちていた。
それはもう、今一人にしたら「ヤバイ」と素人目に見ても分かるほどだった。


彼は強い。
と、いうより彼には姉が居るんだがその2人はとても強い。
普通の人間じゃ耐えられないほどの苦痛を2人で乗り越えてきた。

「おまえな、人間悩めば悩むほど悪いほうにしかいかねぇよ。」
僕は、そう諭す。
「でも、何で俺たちだけこんななんですかね。」
「あのな、そんなこと言ったらみんながみんなそう思ってるだろ。」
「そうですかね。周りとくらべても・・」
「周りと比べてどうする?」
「え?」
「例えばお前が何一つ不自由ない生活を送ってきたとしたら、それは今のお前か?」
「どういうことです?」
「今のお前は今までの苦痛や困難を乗り越えてきたらこそ存在してるってもんなんだ。」
「・・そうですかね。」

「正直な、お前の人生は可哀想だ。今までカスみたいな人生だったろうよ。何で死ぬという選択をしないのか分からん。」
「ちょっと・・さすがにそれは・・」
「黙って聞け。でも死ななかっただろう。乗り越えてきただろう。だからこそお前みたいな強い人間が生まれたんだ。」
「強いですかね。」
「ああ、オレなんかより強いじゃねぇか。実際オレなら自殺するわ。」
「そんなことないですって。」
「オレはな、弱い人間が嫌いなんだ。なぜか分かるか?」
「いえ。」
「オレ自身が弱いからだ。」
「いやぁ、あなたほど強い人間にあったことないですよ、僕。」
「そう思うか?」
「ええ、はい。」
「それはな、俺達は翼を持って生まれたからなんだよ。」
「え?どういうことですか?」
「普通の人間は当然翼なんて持ってない。地面をはいつくばって生きてるんだ。
でもな、俺達は違う。翼を持って生まれたんだ。大空を自由に飛べるそれは力強い翼をな。
大空を飛ぶことが出来る人間だ。弱いわけないだろう。」
「そうなんですかね。ならどうしてこんなんなんですかね。」
「それはな、何らかの理由で片方の翼を失ってしまったんだ。」
「片方の・・」
「ああ、理由はそれぞれ違うけどな。オレみたいに自分で切り落としてしまったヤツや、お前みたいに他人に切り落とされてしまったヤツもいる。病気で失ったり生まれつきないやつだっている。
だけどな、もともとは翼を持った力強い人間だ。その辺のヤツらとは違う。もう片方の翼さえあれば本来空を飛べる。」
「でも片方じゃ意味ないんじゃ・・」
「ああ、そうだ。飛べもしない。邪魔なだけだ。」
「それじゃ意味ないんじゃ・・」
「ああ、翼一つじゃ飛べはしない。もう一つないとな。」
「じゃあ、ダメじゃないですか。」
「足りないなら借りればいいだろう。」
「え?」

彼は黙って僕の話を聞いていた。
その表情はどこか納得のいかないような顔をしていた。

「世の中には片方の翼しかない俺達みたいな人間が多く居る。」
「そうですか・・」
「ああ、翼が二つあれば俺達は大空を飛べる。
誰かと支えあえば大空を飛べる。俺達がもともと持っていた翼はかなり強く、その力は絶大だ。2人の重さなんてものともしない。
その辺の飛べない人間とは違うんだ。だけどな、一人で居れば片方の翼なんて重くて邪魔なだけだ。だから今はオレもお前もこんなんなんだろうよ。」
「そうなのかな。」
「そうだ。飛べもしねぇ、大きく思い翼を背負って生きていかなきゃいけない。」
「って事は同じような人を見つけて空を飛ばなきゃ意味ないんですね。」
「そうだ。」
「そうか・・片方の翼か・・」

始めは暗い表情の彼も少しずつ明るくなった。

「誰かと支え合って空を飛ぶしかないですね。」
「ああ。もし、必要ならオレの翼を貸してやる。」
「いや、考えてみればすごい身近にいるんで。」
「あいつだろ。」
「ええ、姉ちゃんと一緒に支え合って飛んでみようかな。」
「それがいいかもな。最初は怖い。でも、乗り越えれば自由に大空を飛びまわれる。」
「空か・・・いいな、頑張ります!」
「ああ、頑張れよ。」



「それじゃあ、本当に今までありがとうございました。」
「なんもしてないけどな。」
「そんなことないですよ。本当、ジュンさんが居なければ今頃どうなってるか・・」
「これからはオレは居ないんだ。そんなこと言ってちゃダメだな。」
「いや、これからは大丈夫!しっかりします!」
「そっか。頑張んなさい。たまには連絡しろよ。」
「はい!それじゃいきますね!!」

彼は支え合って大空へと羽ばたいていった。


「さて、オレもいずれはいかなきゃな・・・」

僕は力強く羽ばたく彼らを見送った。



もし、これを呼んでいる人たちの中に、重たい何かを背負っているような人が居たら
僕らと同じ、片方の翼を背負っているのかも知れません。
そんなあなた達は他の人とは違う強く自由に空を飛べる力を持つ人間です。
だれかと支えあうことで大空を飛ぶことが出来ます。
その同じ誰かを探してみたらいかがでしょう。




この場を借りて、とある姉弟を応援させてください。

頑張れよ。


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ちょっとイロイロと悩んでることがあったので、元気でました!

ちょ…。。
ヤバイ泣ける。

わたしのは、重い荷物だと思っていた。誰かに半分持ってもらう事、寄り掛かる事は迷惑な事だと思ってた。
でも、、、支え合ったら空も飛べるんだね。

何かこんな事言うの変だけど、ジュンくんありがとう(;_;)

わたしも大空を誰かと一緒に羽ばたきたい。

すごくイイ話ですね・・・。
私も片方しかなくて、今まで色々あがいてきました。

ありがとうございます。

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やべぇ ホントに泣けてきた…

おれの後輩が死にました。

自殺です。

悲しい。


久しぶりに皆で集まりました。


タダナキマシタ。


奴には明日へ向かう翼さえ有りませんでした。

宿命なのでしょうか?

運命なのでしょうか?

殺人なのでしょうか?


僕は今日もベースをかき鳴らします。

 

もうすぐ冬がやってきます

僕も頑張らねば

長い。
三行にまとめて

…ってか うるうるしながら読みながらも、じゅんさんが 誰かの翼を片方借りて 勇気をもらって医者に行くっていうオチかと思いました。失礼しました。

ひねくれ者の俺は中二っぽいな、とか思っちゃったけどさ、
ちゃんとそれを受け取って元気出してくれる人がいるってのは素晴らしい事だよね

ジュン氏、まだ具合悪いの?

かず氏仰る様に、早期手当て如何で治癒率upするので病院行く事お薦めします。



そして、サクや氏へ。

此度は大変でしたね。

…宿命とは、変えられない(この時代のこの国、御両親と性別等々の「絶対的不変」)
運命とは、自分でチョイスする道
そして、自殺とは『自分をコロす』サツジンです。

残された人の悲しみを想像出来ぬ程、追い詰められた人に対しての唯一の供養(悲しませた事に対する復讐?)は、絶対自殺しない事です。

サクやサンの1日でも早いお心の安寧をお祈りします。

ブラボー!!!
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