期待に応えたい

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最近モチベーションが低いです。飽きた。



登場人物
ジュン 僕、普通の人。
ヒラオ 社員、ジュンの友人。
部長 その上司。ちょっとえらい。



部長「と、いうわけでジュンくんに期待したいのだ。」





人間、期待されるとちょっとうれしい反面、困ることも多いかと思います。


とある、中小企業の一社員からですね。
ヒラオ「ちょっとお願いがあるのだけれど・・。」
とお願いされた。





ジュン「なんだ、セミナーって。」


ヒラオ「いやー、俺の働く会社って色々セミナーを開催してるんだけど・・。」
ジュン「うん。」
ヒラオ「頼むよ。」
ジュン「何を?」
ヒラオ「講師。」
ジュン「何の?」
ヒラオ「魅惑的な話し方講座。」
ジュン「オレが?」
ヒラオ「うん。」
ジュン「何で?」
ヒラオ「俺が知ってる限り、一番話し方がうまいのってジュン君なんだもん。」
ジュン「嫌だ。特に意識してないし。」
ヒラオ「そんなぁー!」



なんかその会社、何とも怪しいものでして・・・。


いろーんな、セミナーを開催して、その受講料をとって商売してるらしいです。
「起業のためのノウハウ」から「おいしい玄米パンの作り方」まで幅広ーくやっているワケのわからない会社なのです。


とは言っても、仮にも受講料をとっているのなら、こんな普通の人に講師を頼むのはいかがなものか。



ジュン「いくらとるの?」
ヒラオ「一人1000円。大体200人は来るよ。」
ジュン「2万円か。」
ヒラオ「そうだね。午前午後とやってもらってかけ2で40000円。ジュンには10000円くらいなら支払えるかな。」
ジュン「講義は1時間だっけ?」
ヒラオ「うん。拘束時間は3時間弱ってとこかな。」
ジュン「そんなに人来るんだ。」
ヒラオ「意外とさ、大人になってからの”授業”って楽しいんだよ。」
ジュン「なるほど・・・」
ヒラオ「社会人のためのHR、道徳・・ってとこかな。」
ジュン「いいとこ目につけたね。社長は。」
ヒラオ「これが意外と儲かってんだ。」
ジュン「なるほどね。アイデア勝ちか・・」
ヒラオ「ちょっと関心した?」
ジュン「おう。」
ヒラオ「今のは”起業のためのアイデア”ってとこかな。そういうことを講義でやってるんだ。僕らの会社は。」
ジュン「お前話すの上手いじゃねぇか。お前がやれよ。」
ヒラオ「いやいやいやいや。頼むよー。」
ジュン「やだ。」
ヒラオ「えー!」



結局その日は断りました。


ヒラオ「じゃあさ、一度受けに来ない?受講料はいらないよ!」
ジュン「見に来いってこと?」
ヒラオ「そう。一度来てくれれば魅力に気づくって!」
ジュン「うーん・・・」
ヒラオ「ちなみにその講義は”異性を心を読む行動心理術”だよ。」
ジュン「何時にどこ?」
ヒラオ「そうこなくっちゃー!」





ヒラオがあまりにも勧めるので僕は、仕 方 な く 行くことにした。



ヒラオ「おー!ジュン君!!来てくれたね!」

僕とヒラオは駅前で待ち合わせをして、会場に向かった。


ジュン「おう。ところで、なんでスーツじゃなきゃダメなの?」
ヒラオ「あ、ああ。学校だって制服だろ?それにみんなスーツでくるからね。浮いちゃうとアレだし。」
ジュン「ふーん。」
ヒラオ「ま、行こうよ。」





会場についた僕ら。


ジュン「なかなか大きいところでやるんだね。」
ヒラオ「うん、今回も結構人入ってるからね。」
ジュン「へー。」
ヒラオ「あ、こっちこっち。」
ジュン「受付こっちって書いてるけど?」
ヒラオ「ジュン君は受付する必要ないよ。お金も払わないでいいしね。」
ジュン「あ、そうか。」
ヒラオ「じゃ、ここで待っててね。」
ジュン「控室?」
ヒラオ「お茶とか飲んでていいよ!ちょっと打ち合わせしてくるからね!」
ジュン「???」












ジュン「てな具合に騙されて、来てしまったんだ。」
受講者「アハハハww」
ジュン「でもさ、”異性を心を読む行動心理術”なんて聞いたら来たくなっちゃうんじゃんか。そう思うでしょ?」
受講者「アハハハwww」
ジュン「何笑ってんだよ、どエロい顔してるくせに。」
受講者「え?俺ですか?」
ジュン「ほかに誰がいるんだよ。」
受講者「いやいやいやいやwww」
ジュン「でも、オレ結構人の心読むのとか得意だけどね。」
受講者「ホントですか?」
ジュン「ホントホント。じゃあ、そこの女の子の心を読んであげる。」
受講者「わたし?ww」
ジュン「うん。君はー・・オレのことが好きだな。」
受講者「いや、別にww」
ジュン「なんで?さっきからずっとオレのこと見てるじゃん。」
受講者「だって、先生ですから。」
ジュン「あ、そっか。」
受講者「アハハハハwww」








部長「来てくれてありがとう!今日のスケジュールは・・・」
ジュン「・・・??」
部長「と、いうわけでジュン君、期待してるよ!」
ジュン「・・・・??」
ヒラオ「・・・・・・。」
ジュン「オレ、出るの?」
部長「え?そうだが。」
ジュン「おい。」
ヒラオ「期待してるよ。」
ジュン「・・・・死ねよ。」





騙されて連れてこられたわけだ。




しかしね、集まっている以上ブッチするわけにはいかない。
もうこうなったらやるしかない。

テキトーに喋って帰ろう。
そう思っていたら・・・・



受講者「いやー、おもしろかった!ああいう人を引き付ける話し方をできるように是非覚えたいですね!」
部長「そうですか!ありがとうございます!」
受講者「また、開催してください!あの先生の話をもっと聞きたい!」
部長「ええ!検討します!」




部長「いやー!ジュン君!素晴らしいよ!」
ジュン「マジでか。テキトーにいつも通りしゃべってただけなのに。」
部長「ほら、このアンケート見て!絶賛の嵐だよ!」
ジュン「うわー本当だ。」
部長「いやー、よければ専属の講師にならないか・・・?」
ジュン「それはいいや。」
部長「そういわず・・ね!暇なときたまに来てくれるだけでいいから!」
ジュン「うーん。」
部長「期待してるよ!」




ジュン「わかった、いいよ。」



ヒラオ「ごめんねww」
ジュン「ま、楽しかったし。許してやるよ。お金ももらえたし。」
ヒラオ「でも本当助かったし、ジュン君やっぱり才能あるよ。」
ジュン「そうか?」
ヒラオ「だって、いつもは”早く終わんないかなー”とか時計ばっか見ちゃうんだけど。今日はもっとやりたい!って思ったもん。」
ジュン「とはいってもただ普通に喋ってただけだよ。」
ヒラオ「天性のものだね。ジュンが人を惹きつける魅力ってものは。」
ジュン「大げさなwww」
ヒラオ「じゃ、また暇なときでいいからお願いね!」
ジュン「わかったよwwあ、ほかにどんな講義やってるの?今度見に来ていい?」
ヒラオ「うん?いいよ。ほら、これ一覧あげるから興味あるやつ言ってくれればタダで入れてあげる。」
ジュン「ありがと。ふーんいっぱいあるんだ・・・・。あ!」




【営業でも使える、人にものを頼む交渉術】 講師:ヒラオ



ジュン「・・・・・・・。」
ヒラオ「じゃ、よろしくねー!先生!」
ジュン「・・・・・ああ。」






あなどれないぞ、あの会社。









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コメント

へー

ジュン先生の講義受けてみたい

今度はそれを

動画上げないかい?

1000円×200人は20万円と思われます。(・・;)

自画自賛
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