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人柳と月。 その三

その一
その二


登場人物

私 柳の神社の近くに住む青年
K 神社の次男。オカルト話は嫌い。
J 私の知りあい。地元住民ではないが噂に興味を持つ





J「ほー、おっかねー!」

Jは全く怖がる様子も見せず、むしろどこかワクワクしているようだ。

僕「はぁ・・・。」
正直少し怖い私は相当嫌だった。
しかし、彼ならどうせ一人でも行くだろうし、友人の実家だ。何か悪さされても困るので監視の意味も込めて同行することした。


J「入っちゃいけないんだろ。今日みたいな新月は。」
僕「そうだよ。言い伝えでは。」
J「じゃ、行くしかないな。」

この男の思考回路は少しおかしい。もはや誰も止められないだろう。



私達は柳の元へ向かった。



J「うわー、こえぇー!」
僕「うわ・・・。」

さすがに噂を聞いていただけあり、そこはかなりの恐怖を掻き立てられた。

J「でるかなでるかなー、わー怖い怖い。」

まったく怖がる様子もないまま、小走りで柳の下へ向かうJ。
彼はこう口ずさんでいた。

J「日が沈んだら人柳の下を通ってはいけない。
  新月の夜、人柳の近くに行ってはいけない。
  ”柳サマ”に会ったら、そちらを見てはいけない。
  この言い伝えは決して破ってはいけない。」

J「柳サマってのはどいつだ?」
僕「おい、よせって。」
J「いやー、なんか首が重い気がしちゃうね。こういう気のせいが怪談となって広がっていくんだろうね。」
僕「まったく、のんきなもんだ・・。

良くもまあ、こうもできるものだ。肝っ玉は認めざるを得ない。

J「おい、これ。この前なかったよな。」

Jが何かを見つけた。

僕「えっ・・?」



そこにあったのは花だ。しかもどう見ても死者に手向ける花だった。


僕「おい。やべーよ。行こうぜ。」
J「地域住民は入らねぇんだろ。ってことは神社の誰かが置いてるんだ。神社の人は霊なんて認めてないんだろ。おかしいじゃねぇか。」
僕「知らねぇよ、早く行くぞ。」
J「ちょっと待てよ、これ・・・。」
僕「早く!」
J「あ痛て!なんだよ。」
僕「なんだよ、早くしろよ!」



「おい!誰か居るのか!」



さすがのJもびくっと身体を跳ねらせた。


「誰だ!」

僕「あの・・すいません。えっと・・・・。」

僕がしどろもどろしているとJが割って入った。

J「神社の人?」

底に居たのは僕らより少し年上の男性だ。

「そうだ。何のようだ。あ、お前Kの友達だろ。見たことあるぞ。」

どうやらKの兄のようだ。悪いことをしてしまった。

僕「あ、すいません。すぐ出ますから。」
僕がそう言うとまたJが言い出す。


J「ちょっと聞きたいんだけどさ・・。」

K兄「分かった。話を聞いてやるからとにかくここから出なさい。」

真剣な目でKの兄はそう言った。その目つきにJを言うとおりに従うしかなかった。






K兄「噂を知ってるのによく行けたもんだな。」

明るみに出たKの兄は予想外にも怒った様子はなく関心さえしてるようだった。

僕「あの、すいませんでした。」


僕が謝ると

K兄「別にいいよ。入ってはいけないって決まりになってるわけでもないし。ただの言い伝えだからね。」
笑いながらKの兄はそう言ってくれた。


K「いよう、バカヤロウども。」

そう言ってるとKも来た。

僕「わりww」
K「いいよ、別にwwなんか出た?」
J「出てないよ。」
K「だろww」

ただの肝試し。
そう思われてるのだろう。Kと兄は笑って話していた。
しかし、Jの言葉を聞くとその笑顔は一瞬で消え去った。




J「実際に死んでるでしょ。」


K兄「・・・なんで分かった?」

見つかった時と同じ真剣な顔をしたKの兄はじっとJを見ながらそう言った。
はっと驚きJを見たあと、Kの兄はJの方を見ることはなかった。



J「だって認めてないんだろ。あの怪談を。でも花はしっかり置いてある。」
J「住民は入れないから、神社の関係者が置いたってことだ。」



K兄「するどいヤツだな・・・・。」

Kの兄は下を向いたまま渋々だが口を開いた。


K兄「だれにも言うな。いいな。」
そう言うとKの兄は語り出した。





K兄「あの柳の木は、住民たちの言う通り女の霊が出る。
   昔も今もたくさんの住民が目撃している。
   その霊は病で酷い顔になった女で、住民から”化物”と蔑まれていたんだ
   だから、暗い月の出ない日しか外に出れなかった。
   そんなある日、月の出ない日は化物が出る。と噂されるようになってしまった。
   もちろん、その化物はその女。生きているただの人間だったのに。
   そうこうしてるうちにその女はあの柳で自殺してしまった。
   
   その霊が、今も出るってわけだよ。」


J「なるほどね。」

K兄「昔の人間は驚くほど残酷さ。とくに田舎の村社会なんてな。」
僕「かわいそうな話ですね。」
K兄「ああ。だからこそ、ふざけ半分でなんか行かないでやってくれ。」
J「ああ、分かった。すいませんでした。」
K兄「ありがとう。」
J「トイレ借りていい?力抜けたらおしっこしたい。」
K兄「まったく、本当に大した度胸だなwww」


さすがのJもやけに素直になった。
僕らはKと兄の二人に別れを告げ、神社を後にした。

さ、帰るか。そう思ってると


J「しっ。」

Jがそう言った。

僕は信じられない言葉をJから聞くことになる。

J「家に帰ったか・・?よし、もう一度行くぞ。」


僕「はぁ?話なら聞いただろ。やめろよ。」
J「嘘をついてるな。」
僕「なんでだよ!なんで分かるんだよ!」
J「ふふ。嘘つきの僕は他人の嘘がよく分かるのだよ。」



そういうとJは翻し再び神社へ向かった。
しかし、Jの顔のからは笑顔は消えていた。



続く。



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コメントの投稿

おもしろいっ!!次が気になるっ!!そーいえば じゅんさんもJ みたいに 何か出そうなトンネルとか行って やばい写真載せてましたよね!あれは恐かったー(>_<)

J=ジュンさん?
彼の言動の端々からそんな感じが伝わります。

まさかJがそんなことをっ…!!?

人が近づかないのを良いことに、
そこは昔から有名な青姦スポットだったんだ。
それを不謹慎とみた神主達は怪談を流し牽制していた。
マンション反対は、眺めの良い高層階から真実が露見することへの恐れ。
神聖な境内が青姦スポットとあっては面目丸つぶれだ。
J達がすぐに見つかったのも神主達が見回りしていたから。

すすり泣くような声は女の喘ぎ…
化物とは激しく貪りあう男女の姿…
醜い顔とはしまりの無くなったアヘ顔…

そう!化物とは青姦御一同様のことだったんだよ!!
J達はそれを見物しに舞い戻ったわけだ。
そりゃ真剣な顔にもなる。

ところでー…Jの正体だけど、
ジャッキーチェンで間違いないよな?wktk

怖い話 苦手です(;_;)
でも続きが気になる!
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怠け者なのでご承知を。

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