急ブレーキ

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僕の人生、急ブレーキ。



日本人の運転免許の取得率は半端じゃなく、赤子から老人までほぼ100%と言われております。
僕も18歳の時に免許を取得してから仕事でも私用でもよく車やバイクを利用するんですよ。

しかしそんな便利な車ですが、一歩間違えれば人の命も奪いかねない「走る凶器」などと言われます。
免許を取ったことある人ならわかりますが、取るためにはなぜか妙に陰気な雰囲気の運転免許の教習所にかれこれ数か月通うことになりますね。
そこもなんかどこかしらと癒着してんじゃねーか、っていうほど高額な代金を払います。もしかしたら地域で変わるかもしれませんが、僕が通ったところだと、確か実技教習が一回5250円でハンコと呼ばれるいわゆる「項目のクリア」みたいなのを15×2個もらう必要があったと思います。それだけで15万超え。ぼろい商売だぜ。

とはいえ、高いとは思いません。それだけ車の運転というのは便利な反面危険な一面もありますからね。人の命と比べれば安いものです。
しかし、免許を取得する年齢がだいたい高校卒業周辺が多い日本では少々ハードルの高い出費ではありますが。



そんな高い教習所で、なんか質の悪いレースゲームみたいなのをやらされたり「赤は止まれ」みたいなことひたすらやらされたり、
交通事故を起こし、別の青年を死亡させてしまった青年が賠償金のために両親が家を売り、一家離散となってしまい、そして最後には被害者の母親からは「こんなものいらない!たかしを返してよ!」と持って行った札束を玄関先で投げつけられてる」という何とも安くそして陰惨な変なドラマを見させられたりします。

そんなことを数か月繰り返しやっとこさ僕らは運転免許を取ることができるのです。


めでたく免許を取得したあなたはこれからは自分で車を運転することができます。
買い物は楽になりますし、深夜のドライブはなんとも言えない楽しさがあります。

しかし、教習所では教えてくれないことがあります。
それが「取締対策」!

もちろん、教習所では「親が死んでも交通ルールを守れ」しか教わりませんから運転する人は自分自身で学んでいく必要があります。
車を運転して長い人などは分かると思いますが「暗黙のルール」というのが結構あるんです。
こんな事ブログで言っちゃいけないとは思いますけど、「法定速度で走ってると逆に危険な道路」ってものも存在するのが事実。

つまり、40キロ制限の道路で40キロで走ってるとほかの運転手から怒られるという理不尽なところもあるんです。
結局どうしたらいいんだよ、って思うかもしれません。だから「取締がやっていないもしくは取り締まられないギリギリのスピードオーバーをして運転しなければならない。」っていうルールが出来上がってしまっているわけです。

また、僕が私用で乗るカブというお蕎麦屋さんみたいなバイクは原付の部類に入るためにその制限速度は自動的に30キロになりますが、30キロなんてぶっちゃけノロノロ運転。僕が免許取り立てのころ30キロで走ってたら白バイにつかまって「のろのろ運転で怪しかったから」という理由で止められたこともあります。お前らが30キロで走れって言ったんだろうが。


そうやって慣れてくると「多少の違反をしないと危険または周りから怒られる場所」ってとこがわかってきます。
また、これまた運転している人には常識的な「危険な場所」ってものも存在するんです。
危険な場所と言っても事故が多発してるとかじゃありません。「取り締まりを受ける可能性が高い所」っていう危険な場所です。

これはスピードオーバーやシートベルト、進入禁止や一時停止などが多いですね。
そんなもん守らなきゃいけないに決まってるんですけど、それでも「ついうっかり」ってのが多いのが事実。まあそのうっかりが事故につながる事もあるので警察は取り締まっているんでしょうけど。

だからこそ取り締まりに否定的な意見はありません。バンバンやれって思います。
思いますが、僕が納得いかないのがそのやり方。

ホントに多いのが「見えないところで隠れていて違反するのを待つ。」みたいなやり方が非常に多いのです。

建物の影や奥の方、ひどい時など草むらの中から違反するのを待ち、違反者が出たら「よしやった!」と出てくるわけです。
一時停止や進入禁止のところで多いんですけど、あれも目立つところで立っていれば運転手も
「あ、取締りしてる。気をつけなきゃ。」と違反はしないわけじゃないですか。
本当のところどうか知りませんが、どうやら警察の方には「ノルマ」というものがあるそうでしてそれを達成させるためにあえて違反させているとしか思えない。
このノルマ制ってのがすべての元凶のような気がしてならない。

それにその場所がなんかしらの「制限」があるところだったらなおさら事故の危険が大きいというわけですからね。
もし違反者がブーンと入って行って子供をハネ殺したとします。その奥にはその違反を待っていた警察官。
もし警察が目立つところで取締りをしていたなら違反者は違反などしなかった。つまり子供を殺さずに済んだってことだってあり得なくはないじゃないですか。

ってことを言うとよく「一度違反で捕まった人は二度とそこで違反しない。抑制につながる」と言われます。
だったら毎日でもそこに警察を配備すれば「あそこはいつも警官がいる。違反はできない。」と思うじゃない。

と、理不尽な取り締まりを受けたとしても悪いのはこちら。高い罰金を払い「お前たちはクズだ」って雰囲気の違反者講習を受けるハメになります。


正直言うと僕も違反したことあります。免許取得以来、事故は起こしていませんが無違反で更新したことはありません。申し訳ない。
数ある違反の中でどうしても納得のいかなかったことがあります。

それは確か「急ブレーキ違反」とかそんな感じで簡単に言うと変に急ブレーキかけたらダメよって決まりなんですが、
それに至った経緯がですね、歩道でボール遊びしてる少年のボールがポーンと跳ねて飛び出しそうだったからという絵にかいたようなパターンだったのです。
実際はぎりっぎりのところで道路には出てこなかったのですが、僕はヤバい!と思い急ブレーキをかけてしまったら後ろを走ってた車もびっくりして急ブレーキ、反対車線に少し飛び出る形になってしまい、たまたまそこを走ってたパトカーにサイレンを鳴らされたわけです。

僕と後ろの車を運転していたおっさんは仲良く飛びとめられ免許の提示を求められたのですが、僕もそのおっさんもそのボールと少年を見ていたのでそれを説明しました。すると
「でも実際は飛び出てきてないでしょ。」と言われました。
飛び出てないけど、飛び出てたらどうすんの。急ブレーキしてなけりゃ轢いてたよ。
僕はそういっても「でも飛び出てない以上急ブレーキしちゃダメ。」の一点張り。
というと、あれか。飛び出さないことに”賭けて”そのまま突っ切るしか違反しない方法はないのか。それでもし飛び出てきてたらその責任はオレってわけか。
僕はそう反論しました。後ろのオッサンもそうだそうだ!この兄ちゃんの判断は正しい!と援護。
そしたら
「ダメなもんはダメなんだ!」と怒鳴る。怒鳴る事ないじゃないかとオッサンが言う。

そんなやり取りしていると警官は心なしか憎たらしい笑顔を浮かべながら
「そうならないためにどうしたらいいかわかる?ん?」
みたいなことを言われます。
「どういうこと?」そう聞くと
「ゆとりを持って安全運転をすればいいの。」
とドヤァと言われました。そうは言ってもあなたたちが決めたその安全運転のスピードで走ってたんですけど。

もうこれはダメだ、と思っていると後ろのおっさんもそう思ったのか僕の肩をポンと叩き
「ダメだ、諦めよう。運がなかったんだよ、兄ちゃんも俺も。」と言われました。


僕が免許を出したりして書類をまとめてる間、後ろのおっさんが缶コーヒーを3つ買ってきてオレと警官に渡し

「君は、○○署の交通課かい?」
と警官に聞いていた。
警官は少し身構え
「そうだけど、関係ないでしょ。」と冷たく答えていた。

するとそのオッサンが小さくため息をついて
「そういうなって。同業者だろー。」と言い放ちました。

え?と警官が驚いてると

「ま、俺は中央だがね。」
中央の意味は分からないがおそらく管轄が違うのか、それとも本部的なとこなのか。
どうやら違う署の交通課の人だったらしい。

「俺なら、違反取らなかったなー。」
と言いながら免許証と警察手帳をだしました。

「あーあ、俺も交通課だから始末書アンド減給だよー。」
とヘラヘラ笑ってました。
おそらくですが警官よりオッサンの方がはるかに年上なのできっと上司にあたるのでしょう。

僕もあちゃーって顔して警官を見てましたが明らかに動揺してた。

違反切符を切る際も「違反は違反。早く書きなさい。」と言ってた。

そのおっさんと話しながら警官がおどおどと違反切符を書くのを待ってる間
「怒鳴ったことは申し訳ない。同じ警察として謝罪するよ。」とか言ってて変な汗かいた。このおっさんも大人げない。


全て終わり、さてもう行っていいよってなった時に、おっさんは
「我々は安全運転に努めます。」
と宣言してた。
しかし、そのあとに
「熱心なのは良いが、態度は改めなさい。高圧的なのはよくないな。来週私のとこへ来なさい。」と警官につぶやいた。


彼の人生も、おそらく急ブレーキだろうか。




しばらくたったある日、自宅の近所で一時停止違反の取り締まりをしてた。
こんなところで珍しいなと思ったが、目立つところで堂々と警官が立っていたのでみんなしっかり一時停止していた。

僕ももちろん、しっかり止まったんだけど横目でその警官を見たら、


「あの時の!」

後ろを走ってたオッサンだった。

「ああ!急ブレーキの兄ちゃん!」
おっさんは僕にそういった。

「減給されちゃったから、たくさん働かなきゃいけないのに。みんな偉いね。ちゃんと止まってるよ。」
「そんな目立つとこにいたら違反しないよ。だれもwww」
「俺の仕事がなく、給料が減る。良いことじゃないか。ま、俺のカミさんは家庭内で暴走中で困ってるがね!」

はっはっはと笑うおっさん。


運転する人は違反を切られたとき、イラっとしますし警官もこいつふざけやがって。と思うでしょう。
しかし、安全運転を、事故のない社会を心から願っている警官もいます。
ノルマ制という悪しき制度のせいで腹立つこともありますが、
そんな彼らのノルマを達成させないため、給料を上げさせないためにできる僕らの唯一の仕返しは「安全運転」なのです。


僕らは精一杯の安全運転をしてむかつく警官たちに「仕返し」してやりましょう!


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コメント

ノルマあるねぇ、達成すると
「あれ?いま張ったばかりじゃん」
と思うのに帰っていくもんな。

やっぱ一日一発すると
「よしスッキリ、今日はもうイっか~☆」
って満足するもんな/////

ん?あれ?これ違う話??

免許取り立ての頃、違反で捕まりました。
ビルの影に隠れてて、その先の交番に引き込む。そのときに、「現認者がいるから、もう確定だから。」と急に言われ。
嘘つくつもりもなかったけど、若かった私は言葉の意味が分からず「現認者って何ですか?」と聞いたら
「そんなことも知らんのか!
目撃者って意味がだよ!!」と怒鳴られたのを思い出しました。
態度を改めてもらいたい警察官は結構いますよね。。

No title

違反も事故も起こしたことないけれど、それはあくまで点数だけのことで、捕まる捕まらないは運だなと思ってる。
でも交通事故死って凄い量なので、ノルマだろうが何だろうが取り締まる人がいないと大変なことになるんだろうなっていうのはわかってる…つもり。

ジュンさんの子どもが道路に飛び出すかもで思い出したんだけど、うちはド田舎なので狸やキツネも猫や犬と一緒に飛び出してくるような道路なんだけど、動物の時だけは「ごめんなさい」と思って轢くことにしてる。
急ブレーキや急ハンドルで自分が死んだり事故ったり、まさかの他の車や歩行者を巻き込まないように…のつもりなんだけど、正直猫とか飛び出してくると、踏んじゃうんだよね、ブレーキ(汗)

いつだったか熊の飛び出し事故が新聞に載っていたんだけど、車大破で運転者も怪我していて、むむむっと悩んだ。
亡くなった旦那が生きてる時に、猫轢いてその反動で路肩にぶつけ、車を壊したことがあったのを思い出した(これは確実にスピード違反だろう)
親父がスクーターで猫轢いて、その反動で前回り一回転。怪我はなかったけどスクーターはご臨終して、動物轢こうと思うのもよりけりだなと痛感した。
事故を起こすか起こさないかって、その場の判断一つだったりするので、車って怖いものなんだよなーって改めて思ったよ。
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